青い結晶はいつもそこにあった。
同じ音を奏でて、その鼓動を聞かせてくれた、
最初にあの色が浸入した時、青い結晶はそれを浄化した。
でもあの色は浸入続ける。
数億の年月の中、輝き続けた青い結晶は、
わずか数十万の年月の、そしてわずか数十年の欲望の色に、
輝きを失い、鼓動を止めようとしている。
青い結晶は沈黙している。
それは運命ではないとささやく。