「霧の中の影」 同じときの中をさまよう君。 愛のあった場所にとどまる記憶が、 霧となっても、 僕はその影を追っている。 同じときの中をさまよう君。 君は僕の影を見たのだろうか。 愛していたと、霧の中に残響がこだまする。 二人の距離が、このように離れていくこと、 そのことを知っていたのは、 霧の中の影。